オプションのABC

 
 オプションとは…
    
 
  「オプション」はカタカナ文字ですから当然外来語です。英語辞典で調べて見ると、「Option」とは「選択、選択権・特権付売買」と説明されています。

    いったいオプションとはどのようなものなのでしょうか?

一定の決められた期日までに、原資産を決められた価格で売ったり・買ったりする権利がオプションで、その権利を売買するのがオプション取引なのです。
つまり「オプション取引」とは権利を売買する特殊な取引ということになります
 
 
権利 のことです
 
 
株式を原資産とした株式オプション取引は、株式を買う権利の売買です。一般の株式投資ではトヨタとか日立など企業の株式を売買して利益を得るのですが、オプション取引では株式本体ではなく、株式を原資産として「株式を買う権利」、「売る権利」を売買することになります。
オプション取引では、買い手はオプション料を払って権利を取得しますが、その権利を行使するも放棄するのも自由です。利益が出る状態の場合は権利を行使すればよし、利益が出ないようなときには権利を放棄すればよいのです。
 
     
 
簡単なオプション取引の例
 
 
現在A社の株価が1,000円とします。値上がりを期待して普通は株式を買うわけですが、50円払ってA社の株を1,000円で買う権利を買ったとします。予想通りに株価が上昇して1ヶ月後に1,200円になっていれば、1,000円で買える権利を持っているわけですから権利を行使して1,000で買って、時価の1,200円で売れば200円の儲けになります。
ただし権利を買うのに先に50円支払っていますので、差引きでは150円の儲けになってしまいます。
"1,000円で株を買っていたら儲けは200円、株本体の方が得だったではないか"
ではもし株価が20%値下がりして800円になってしまったらどうでしょう
株式なら200円の損になってしまいます。しかしオプションの買い手は、損になるときには権利を放棄すればよいわけですから、損失は権利を得るために支払ったオプション料の50円で済むことになります。

 
 
利益 損失  
  株式
オプション
+200円
+150円
−200円
− 50円
 
         

リスクは限定


株式では下落したときの損失が大きくても、権利を売買するオプションではリスクの限度は支払ったオプション料のみ。このケースでは50円に止めることが出来ることになります。もし株価が半値の500円になったとしても、最大損失は変りません。

少ない資金で効率を上げられる

1,000円の株を1,000株買うのに必要な代金は100万円になりますが、権利を買うオプションでは5万で済みます。このように少ない資金で効率の高い投資ができ、しかもリスクは限定なのです。
  株式では
100万円で20万円の儲けになった――利益率は+20%
  オプションでは
5万円が15万円になった      ――利益率は+200%(3倍)
これがレバッジ効果ですが、詳しくはオプション取引の実践をご覧下さい。

 





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