転換社債とは何か |
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転換社債とは企業の発行する社債の一種で、株式に転換できる社債のことです。何時でも 「株式」 に換えられる 「社債」、それが転換社債です。略して、「転社」 あるいは、英語のCconvertible Bondの頭文字えをとって 「CB」 などとよばれています。
富士通で現在4本の転換社債を発行しています。その1本を例に取ってみましょう。
銘柄名 |
富士通 第10回債 |
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償還日 |
2004年3月31日 |
発行日 1999/12/22 |
利 率 |
2.0% |
一年間に貰える利息 |
転換価額 |
998.0円 |
株式に転換する時の一株当りの価格 |
券 面 |
100万円 |
券種は10万、50万、100万円 |
転換請求期間 |
2004年3月30日 |
償還日の前日まで |
この富士通Iを100万円で買った人は、これまで毎年2%(2万円)の利息を受け取ってきました。そして、満期時の2004/03/31には100万円が戻ってきます。発行時に決められた利率は、その後金利水準」が変わっても変わることわありません。
ところで、富士通Iは、今年の一月には475万円で売買されていました。決まった利息をもらいなが、元金の100万円が475万円にもなるという株のような値上がりの可能性があるのが転換社債の魅力です。
ソフトバンク@のように100万円が2384万円にもなった例もあります。
≪どうして株のように値上がりするのか≫
転換社債が株式に転換できることから、株式に換えて売却したらいくらになるかという価値が発生します。
富士通Iを株式に転換すると | (額 面) | (転換価額) |
100万円 | ÷998.0円=1002株になります | |
転換した株式を1月4日の株価 4730円で売却したとすれば | ||
1002株×4730円=473.9万円 |
になります。
この株に換えて売却したらという価値を転換社債の株式価値(パリテー)と呼びますが、473.9万円もの価値があるわけですから富士通Iが475万円で売買されるのは当然でしょう。
ここまでは券面単位の説明ですが、転換社債の値段は額面100円に対して**円という表示になっています。従って富士通Iの値段は、株価が4730円の時に475.0円していたということになります。なお値段の呼値(刻み)は5銭単位です。例}95円15銭 108円20銭 475円5銭
簡単には次の計算式で求められます。
株式価値(パリテー)=株価÷転換価額×100
では株価が2000円の時は 2000円÷998.0円×100=200.4円、
そして株価が5500円では 5500円÷998.0円×100=551.1円となり、
反対に株価が1000円まで値下がりすると 1200円÷998.0円×100=120.2円で、CBも120円前後まで値下がりしてしまいます。このように、転換社債の値段は必ず株式価値(パリテー)に近く、その時々の株価に見合ったものとなります。
株価の値上がり・値下がりにつれて転換社債の値段が変わることを、株価に連動するといいます。
もっと初歩からという方は こちら⇒
詳しくは 「 転換社債“超”投資法 」 をお読みください。
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